たの葉の物思い 

たの葉が思ったことです、主に本を読んだ感想、ときどき、それ以外

岩波新書シリーズ日本古代史①農耕社会の成立

著・石川日出志

 早くヤマト王権にたどり着きたいものだと思いながら、ちゃんと①から読み始めた。

 日本の北海道にマンモスが、本州にナウマンゾウがいたとは。完新世が現れてからの日本列島の生態環境の豊かさに、驚いた。肉を狩り魚を捕り木の実を貯蔵し。自然の恵みの、なんて豊かなこと。イネって日本列島に自生しないのか。縄文人の抜歯習俗、初めて知った。

 縄文時代の人々と弥生時代の人々の、自然との接し方の違いが、なんだか切ない。日本人は弥生時代から、自分たちを周囲の生態系に合わせることをやめたのか。灌漑稲作から、はっきりと今につながる歴史が始まるのね。

 古代の社会では、宗教儀礼の存在理由がわかりやすい。社会が不安定になると、発展する。社会の保持、安定を願う。はるか昔の、銅鐸を用いた農耕儀礼のパフォーマンスを、想像した。

 地域による社会の違いが興味深い。北海道、擦文文化とオホーツク文化からアイヌ文化が生まれるのか。沖縄の後期貝塚時代文化って、平安時代まで?長いなあ。

 交易。はるか昔の人々の、交流範囲の広いこと。自分の手と足と頭を使って、遠くまで行って、遠くから帰ってきたのだ。

 東アジアの古代国家との繋がり。楽浪郡漢帝国って言葉が出てくるとわくわくする。やはりわたしは文明、権力に興味があるのだわ。

 先進地域であった北部九州と、近畿地方の関係が興味深い。

 邪馬台国はどこにあったのか、確定される日は来るのだろうか。この本を読んで、わたしも近畿だと思いました。